2012年12月10日月曜日

womb chair(ウームチェア)▶▶ egg chair(エッグチェア)

womb chair(ウームチェア)とはEero Saarinen(エローサーリネン)がチャールズ・イームズと共同開発により1945年に発表したwomb『子宮』をテーマして作られたイスである。
『座るポジションを決めない、複数のクッションに包まれるようなイス』と子宮の中で包み込まれているような安らぎをイメージしデザインされたイスです。


BRUTUS CASAなどの雑誌では多く取り上げられることも多いこのイスは当時ホテルに向けて作られ、現在も尚人気が高く多くのリプロダクト製品が未だに制作されて来ています。
※リプロダクト製品に付いてはコチラ



包み込まれるように。確かに今も「woouf」などからも発売されるクッションビーズチェアなどもこのwomb chairからの影響が多くありそうな感じも。
現代の技術を上手く使った形がクッションビーズなのかもしれません。

そして、womb chair(ウームチェア)からArne Emil Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)が影響を受けてデザインされたイスがegg chair(エッグチェア)である。



womb『子宮』からegg『卵』という、名前にもオマージュが感じ取られるこのデザインはwomb chairより完全なものとして言われております。

確かに、見ると似ているこの二つ。あなたならどんなイスを選びますか?



リプロダクトとは


googleで「イームズ レプリカ」と画像検索をするとコレだけの商品が出てきます。
また、様々なサイトで販売されております。

レプリカとは「リプロダクト」「ジェネリック」と言われる版権が切れた製品をオリジナルブランド以外の他社が制作した製品で、イームズのシリーズなどに多く見られます。

イームズのDSRなどは多くの「リプロダクト」「ジェネリック」製品が多く発売されております。

正規のDSR で30,000円を越えるものがリプロダクト製品だとも多く1万円を切る商品 も多く中には5千円を切る商品 も見ます。

実際に見た目などは変わらないのが現状ですが、細かな作りであるとか製品の丈夫さ/アフターケアなどは大きく変わってきます。
カフェなどでは、リプロダクト製品などを使い「壊れたら買い替える」という『使い捨て』感をもった使い方もあったり。

私も、過去にはDSRのリプロダクトをもっておりましたが、あくまでそれは『本物へのあこがれ』でした。

部屋に有るだけで「オシャレ」に見えてしまうこのDSRには大きな魅力を感じます。

本物が良いんですが、金額だったり思い入れだったりで「リプロダクト」「ジェネリック」から初めて見るのも良いかもしれませんね。